総長、私のリボンほどいて。🎀



 3日前の昼休み。

 キーンコーンカーンコーン♪
 5限の予鈴が鳴り響く。

「…星野(ほしの)、起きろ」

「んっ…」
 屋上で眠っていた私は月沢(つきさわ)くんに頭ぽんされ、目をゆっくりと開ける。

 …あれ?
 リボンない……。

 え、ほどかれたリボンがスカートの上に落ちて…。

 右足を立てたまま座っている月沢(つきさわ)くんがリボンを拾う。

「…星野(ほしの)

 私は月沢(つきさわ)くんの顔を見る。

「…はい」
 月沢(つきさわ)くんは、かっこいい表情で私を見つめてきた。

「っ…」

 脳裏に浮かぶ、しゅるっ、とリボンがほどかれる音と
 月沢(つきさわ)くんの綺麗な手。

 思い出して、
 顔が熱い。

 私はパッとほどかれたリボンを受け取り、自分の胸元に押し付ける。

「…あっ、ありがとう」
「…教室戻るね」
 私は慌てて逃げるように屋上から出て行った。