*
「…やっぱ、来ねぇわな」
その日の深夜。怜王はベランダで呟いていた。
「…ん? 電話?」
「…非通知?」
怜王は右耳にスマホを当てる。
「…もしもし?」
「怜王」
穏やかな声で名前を呼ばれた。
「…総長!」
「ははっ、俺はもう総長じゃないよ」
「…………」
「…望先輩、怪我大丈夫ですか?」
「あぁ、歩けるようになったよ」
「でもまだ少年院上がりの保護観察中だから」
「キャップで顔隠してるけどね」
「…………」
「怜王は高校通い始めたようだね」
「…白い鳥、見たんすね」
「あぁ、怜王のことがたくさん呟かれていたよ」
「かっこいい! イケメン!! とか」
「…………」
「怜王、暴走族黒雪にも、もう嗅ぎ付けられているかもしれない」
「気をつけるんだよ」
「分かっているよね?」
「…はい」
怜王の両目から光が消える。
「…やっぱ、来ねぇわな」
その日の深夜。怜王はベランダで呟いていた。
「…ん? 電話?」
「…非通知?」
怜王は右耳にスマホを当てる。
「…もしもし?」
「怜王」
穏やかな声で名前を呼ばれた。
「…総長!」
「ははっ、俺はもう総長じゃないよ」
「…………」
「…望先輩、怪我大丈夫ですか?」
「あぁ、歩けるようになったよ」
「でもまだ少年院上がりの保護観察中だから」
「キャップで顔隠してるけどね」
「…………」
「怜王は高校通い始めたようだね」
「…白い鳥、見たんすね」
「あぁ、怜王のことがたくさん呟かれていたよ」
「かっこいい! イケメン!! とか」
「…………」
「怜王、暴走族黒雪にも、もう嗅ぎ付けられているかもしれない」
「気をつけるんだよ」
「分かっているよね?」
「…はい」
怜王の両目から光が消える。



