総長、私のリボンほどいて。🎀



「はぁっ、はぁっ……」
 10分後、私は全力疾走で階段を上り切り、屋上に着いた。

 私は扉のノブを回してみる。

 ガチャ。

 あ、開いた……。

 キラキラと輝く青空。
 もこもこの入道雲。
 高い手擦り。

 白の半袖シャツにチェックの薄い灰色とブルーのスボンを履いた月沢 (つきさわ)くんが立っていた。

 顔を見たら胸がいっぱいになって何も言葉が出てこない。

「…星野(ほしの)

 私の体がびくつくと月沢 (つきさわ)くんが近づいてくる。

「…今朝は悪かった」
「…冷たくしたの、アレわざとだから」

 え、わざと…?

 月沢 (つきさわ)くんは私をぎゅっと抱き締めた。

「…凜空(りく)からさっき電話もらった」
「…星野(ほしの)が無事で良かった」

「っ…」

 私の両目がじわりと潤む。

 冷たくない。
 いつもの月沢 (つきさわ)くんの甘く(やわ)らかい声だ…。