「学校前の交差点にやって来ましたぁ!!」

「リポーター気取りか」

「違うよ〜」

「…何も起こらないね…」

「何か起こったら困るでしょうが!!」

「まぁそうだね〜」

(綾…どこに……)

「え?」

「どしたの花恋」

「なんか…声が聞こえたような気がして…」

「気のせいじゃない?」

「空耳だよ」

(綾…大河…)

「あっまた聞こえた」

「…怖い事言わないでよ…」

「…帰ろうよ…」

(待って…あたしを…殺さないで…)

「…聞こえたたんだけど…」

「なんって言った?」

「殺さないで…?だったか…」

「花恋帰ろうよー」

「うん…」

「ちょうど…信号だし…」

(花恋?還りましょう)

タッタッ…

「え?還る?」

パッ

信号が赤に変わる

「花恋!!」

「えっ!?」

ドンッ

「ああぁぁぁぁ!!」

目の前で友が引かれた…




数日後…

「ここ嫌なんだ…」

「うん…」

(瑠璃…里奈…)

(綾…大河…)

『帰りましょう…』

(綾は…イヴに…
大河はアダムに…)

(里奈と瑠璃は…
あたしと一緒に…)

『還りましょう…』