風船ガムぱちん




ぱちん。



あたしがわざと音をたてて風船をわった。

その音と、ノムラがあたしを呼ぶ声が重なった。


顔を見合わせて、クスクス笑う。

周りの子達は、あたしとノムラを不思議そうにチラっと見た。

先生も、眉間にシワよせてこっちを見てる。



こんな瞬間はもう二度とないかもしれないね。



あたしはかったるい夏の午後に感謝したくなった。