無事に入学式が終わり、昇降口に行くと雨が降っていた。
どうしよう、今日傘持ってきてないのに。
「何してんの?」
誰かから声をかけられた。
後ろを振り返ると勇大くんが立っていた。
梨々香「あ、勇大くん。実は傘忘れちゃって…。」
勇大「…俺の傘に入れてやってもいいけど?」
梨々香「え!いいの?ありがとう!」
私は勇大くんと相合傘をして、帰った。
やっぱり、勇大くんは優しいな。
人違いなんて嘘に決まってる!
梨々香「あの、勇大くん!」
ビシャ!
私たちの横を猛スピードで走り去った車によって、水溜りの水がかかって濡れてしまった。
勇大「大丈夫か?っ!」
勇大くんは私のほうを見るとすぐに目を逸らした。
どうしたんだろう?私はふと下を見ると、下着が透けていた。
うわ、最悪!恥ずかしいよ!!
勇大「俺の家で着替えていけ、風邪ひくだろ。」
え!勇大くんのお家!?
