「くぁぁぁぁ」

「な、何?何の声!?」

隣で変な声を出すあたしに、マナは退いていた。

今日は…ちょっと最悪な日。

ずっと身長で勝ち続けたシュウに、ついに負けたんだ。

確かに、シュウは5年生の頃(5年で初めて知った)に比べたら、

男らしくなったし、

カッコよくなったし…

めっちゃモテてるし。


3年になってからのこの3週間の間で、

一年からは2人。

二年からは1人。

三年からは4人と、告白されていた。


あたしはというと、

小6で1人。

中2で1人。


…微妙。

その度断ってきたけど。


何故かというと、あたしはシュウの事が好きだから。


5年で初めて同じクラスになって、あたしの前の席になったシュウ。

その時、図工で配られていた針金をシュウの背中につついたのが始まり。

なんでつついたのか、あの頃も、今のあたしも分からない。

多分、なんか衝動的なものなんだと思う。