「先生、焼き菓子で許してくれるかなぁ。」


「うーん、許してくれるといいね…」



私と美琴は更衣室で体操服を脱いだ。


ふと、相変わらず美しい美琴の肉体美に目がいく。


「私、美琴のイメージPVがあったら100回は見る」


「なんの話?」


「美琴のスレンダーな体が羨ましいなっていう話さ」


「…」


素早く制服に着替えた美琴が、うまく着替えられずもたもたする私をじ…と見ている。


「ん?なーに?」

「…そういう優花は、羨ましいおっぱいしてるよね」

「違うよ、ただのデブなんだよぅ」

たしかに人より少し大きい方だけど、
自分の肉厚な二の腕を触って悲しくなる。


「優花はデブじゃないよ。というかこのプニプニがいいんじゃん。」


美琴にも二の腕をプニプニ触られる。


「うーん、でも…」



唯くんと紫藤ユリアの、お似合いすぎる2人の姿を思い出す。



「…やっぱりダイエットしようかな。」


「えぇ…」


「なんで美琴が残念そうな顔する?」


「このプニプニに会えなくなると思うと悲しい。唯も悲しむよ。」


「…いや、シュッとした唯くんにこんなプニプニ女、やっぱり似合わないよ。うん。決めた!ダイエットする!」



拳をグッと握って決意する私を、美琴が納得いかないように首を傾げる。