唯くん、大丈夫?

端っこの人気のない方に唯くんを連れていくと、唯くんが無言で私を見つめる。


だから、なんでそんなにかっこいいの?

10万部?100万部刷ったろか?あん?


私は懸命に煩悩を振り払って本題に入る。



「どうしたの唯くん…変だよ」

「なにが?」

「何がって、唯くんが私をす、好きになるなんて…ありえないよ!」

「どうして?」

「だって唯くん、ずっと美琴が好きだったんだよ?それが突然こんな、ちんちくりんブスに心変わりするわけないじゃん!」



…自分で言いながら悲しくなってくる。ぴえん。