唯くん、大丈夫?


俺は眉間の皺はそのままに、顔だけ横に向けてその男を一瞥する。





「久しぶり〜。4年前、優花の見舞い帰りに病院の外で話して以来だね。」



「…」



その声の主は敵意丸出しの俺の視線などまるで気にしない様子で俺の顔を覗き込む。




「…うーわ、やっぱ本物の方がイケメンだな。ムカつくわぁ。」




髪の色が黒くなっても、相変わらずなニヤケ顔とチャラい口調で俺の神経を逆撫でしてくる、大嫌いな男。






「…どなたですか」



「おもんないなぁ、その冗談。」



「なんの用だよ」




苛立ちを隠さない俺に、長嶺光がニコッと屈託ない笑顔を見せる。




「唯くんさー、4年前に言ってた『優花には笑ってて欲しいからあんたが側にいてくれ』って言葉、今も変わりない感じ?」


「…」


俺は小さく舌打ちして長嶺光に向き直る。


「…手短にして」




俺の理性が仕事してる間に、早く視界から消えてくれ。






俺に感化されたのか、長嶺光が雰囲気を一変させて挑戦的な目を向ける。









「…先週から優花と付き合い始めたよ。」