唯くん、大丈夫?


……1週間前、みね君と初めてキスをした日


あの後みね君は私の手を握って、わたしの涙が枯れ果てるまで、ただずっと寄り添ってくれた。

みね君が家にくるのはそれ以来初めてだ。

今日までみね君とは、手を繋いだり軽く触れるくらいのキスをすることはあったけど、それ以上進むことはなかった。


…もしかして私たちは今日、一線を越えるのかな












『しようか』













悲しい記憶が染みついたあのベッドの上で


私は新しい一歩を踏み出せるのかな










「…」













漠然とした不安に襲われた。




…抜け出さないと

前に進まないと








「月が綺麗ですね」










みね君の少し掠れた声で聞こえたそのセリフが、みね君とは違う、低く静かな声でリピートされて

ドクン、と私の全身を揺らした。