唯くんの手がゆっくりと私の肘から上に伝って、指に絡まる。
「…っ、ゆ、いく…?」
頭がついていかずに心臓だけ先走ってドクドクと脈を早めていく。
唯くんのシャツの衣擦れの音がやけに響く。
お酒の匂いの中に唯くんの匂いがする。
ぼんやりとしか顔の見えない唯くんの、サラサラな髪が私の頬を掠めて、全身がブワッと熱くなる。
耳元で、唯くんがうわずった声で囁いた。
「優花は、優花の好きなやつに抱かれてると思えばいい」
……え?
「なに…言って、るの、唯くん…」
唯くんが、声の震える私の頬に触れて、愛おしそうに親指で撫でる。
「…俺も、好きな子を抱いてると思って、する」
唯くんが耳元でそう言って、そのまま耳にキスをする。
「っ、」
体をビクビクと跳ねさせて反応する私に構うことなく、
唯くんが私の胸元のボタンをひとつ、ふたつ、ゆっくりと外していく。
そして動けない私の首筋に柔らかい唇を這わせながら、甘く切ない声を出す。



