「…えっ、唯くん…!?」
「え?うん」
ワイシャツ姿の唯くんが、そうだけど何か?と言いたげな顔で革靴を脱いだ。
あれ?あれ?
帰ったんじゃなかったの…!?
唯くんはそのまま部屋に上がって「はい」とペットボトルのスポーツドリンクと二日酔い用の薬を私に差し出した。
「塩分もとった方がいい」
「…あ、りが…と…」
ビックリのあまり鈍い反応をしてると、唯くんが私の顔を覗き込む。
「まだキツい?」
「…っ」
…近距離で見る唯くんのお顔、
強すぎる。
「だっ、大丈夫!もう大丈夫!ありがとう!!」
「……あそ。」
唯くんはソファ横に置いてあったジャケットと荷物を手に取る。
そこにあったんだ。全然気づかなかった…
「…じゃ」
唯くんが軽く手をあげて玄関に向かう。
あ
今度こそ
行っちゃう