… あったかい。 掌から唯くんの温もりと、トクン、トクン、という少し早い鼓動が伝わってくる。 なんでか涙腺が緩む。 高校生の時の唯くんへの気持ちが一気に蘇って胸をぎゅうぎゅう締め付ける。 腕を絡めては無表情で外される朝の儀式も 私が変なことする度によこす呆れた視線も 嘘偽りない真っ直ぐな言葉や、 愛をいっぱいに詰め込んだハグもキスも 全部全部、大好きだった。 私は、この温もりにずっと会いたかった。 ずっとずっと、会いたかった。 ポタッと一粒の涙が落ちて、スカートにシミを作る。