「みね君は、しないよ。」
私の迷いない言葉に、みね君が一瞬硬直する。
「…どうかな」
「みね君は私の嫌がることは絶対しない。」
今も昔も、それは変わらない。
「…」
みね君はしばらく私を至近距離で見つめた後、舌打ちした。
「ムカつく。」
そしてため息をつきながら後ろに下がると、バタッと寝転んだ。
「お茶くださーい。」
「はいはーい。あ、コーヒーもあるよ。」
「じゃあそれー」
そう言うなりみね君は、自分の家のようにそこにあった座布団を引っ張り出してくつろぎ始める。
ちなみにみね君はこの家に何度か足を踏み入れてる。
なんなら引っ越しの時にそこにある棚を組み立ててくれたのはみね君だ。
「あ。こないだの女バスのアメリカ戦録ってあるけど見る?」
「お、見る!」
私はコーヒーとこないだ作ったクッキーの残りを出して、みね君の隣に座ってリモコンを操作する。
「サンキュー」
私が出したピンクのマグカップに口をつけながら「こんときの今岡選手、すげー調子よさそうだよなー」とぼやくみね君を見て、ふと思う。
くっついたりしてないだけで
やってることは付き合ってるのとそんなに変わらないのかなぁ



