唯くん、大丈夫?

「みね君。」




私は最近気付いたことがある。


なんでみね君はこんなに話しやすいのか、

なんでチャラい人は苦手だと思ってたのに仲良くなれたのか。





「無理して和ませなくていい。笑わなくていいよ。」



多分、ちょっと似てるんだ。



みね君とはいつもふざけてばかりで、大して深い話もしたことがない。

でもなんとなくわかる。



辛いとき、笑ってごまかしちゃうところ。

強がるところ。



私たちは生き方が似てる。



だから、分かってしまう。




「そんな辛そうな顔してたら心配だよ。みね君。」



「…」




みね君の笑顔が、少し切ない笑顔に変わった。




「……すげーな。よく分かったね。優花のくせに」


「優花のくせには余計だよ」


「だって普段はパッパラパーのポワンポワンで頭空っぽでーす!ってスタイルじゃん」


「茶化さないでってば」



みね君はまた切ない表情に戻して、すとん、とイスに腰かけた。



「……はー……」




みね君がゆっくりと息を吐き出すと、誰もいなくなった教室にその呼吸音が静かに吸い込まれた。