「優花が風邪引くなんて珍しいね。たしか皆勤賞狙ってたよね?残念だったね」



…唯くん、美琴には何も言ってないんだ。

正直助かる。

余計な心配かけたくなかったから。



これ以上の嫌がらせはない。

と信じたい。

さすがに辛かった。

死にかけたし。




…そう、

あんな死にかける思いしたのに。




休んでる間ずっと、別の『あること』が頭から離れなかった。

多分思い違いじゃない。

唯くんが、キ





「だーーーーーーーーッ!!!!」



我慢できずに絶叫して、顔を覆った。






「…頭、大丈夫そ?」


今日初めて聞く唯くんの声。




いや、あなたのせいです。



「…分かる。皆勤賞ってすごく尊いよね」

美琴が同情の目で私の肩にそっと手を置いた。

愛おしいね、君って子は。