「わ!わ!」

驚いた私は椅子ごと後ろにひっくり返った。






「何してんだ羽根村…」





ドアの前で呆れた声を出す、





「てらちん!び、びっくりしたぁ」



唯くんはものすごく不服そうな顔でてらちんを見ている。


「…なんだよ九条。そんなに作文が好きならノルマ増やしてやろうか?」


てらちんは意地悪な笑みで唯くんを見下ろした。


「…何しにきたんですかセンセー。」


唯くんは舌打ちしてもう一度シャーペンを握った。


「おせーから様子見に来たんだよ。お前ら仲良しなのはいいけど、神聖な学校でイチャつきすぎだ、ボケ。」


「う…すみません」


またてらちんに変なところ見られてしまった…恥ずかしい。



「嫉妬してんの?」



突然の唯くんの言葉に、てらちんが動きを止めた。


嫉妬?誰が誰に?


「……そうかもな。」