「フフ。ゆーいくん!」
「んー」
「大好き!」
こんなかっこいい人が彼氏なんて。
私、一生分のハッピーを使い果たしちゃったんじゃないかな!?
「…」
ヘラヘラする私を、無表情で見返す唯くん。
ちゅっ。
「!」
突然のキスに一気に頬が上気する私を、唯くんは相変わらずの無表情で眺める。
「…ほんと邪魔」
唯くんがシャーペンを置いた。
「え?あ、ごめんなさい…?」
キスされた直後に怒られ、嬉しいのと恥ずかしいのと申し訳ないのとで複雑な気持ちになる。
「…もうちょっと自覚してくれませんかね」
耳後ろに唯くんの手が伸びた。
「じ、自覚…?なんの?」
「…俺を欲情させるポイント」
唯くんはそう囁いて、顔を傾けてもう一度ゆっくりと唇を寄せた。
「……随分と楽しそうだな」
「「!」」