唯くん、大丈夫?

「あー、もうだめ。お祭りおしまい。はい、花火上がりました、お疲れ様でした、かいさーん」


「えぇー!!1番いいところが!!」


「もう時間的にもおしまい。はい、切るぞ」


「えー!待って待って!せっかくのお祭りなのにそんなあっけなく解散しちゃうの?」








と、いうか





「…寂しいなぁ」





お祭りが終わっちゃうのも、

唯くんとの電話が終わっちゃうのも、

…寂しい。




「…はー…」と耳元で唯くんのため息。


唯くんが困ってる。



「…あはは!なんてね!わかってる、キリないもんね。じゃあまたあし…」


「優花」




不意に名前を呼ばれて、ドクンと心臓が跳ねる。




「目、閉じて」





「…え、め……?」




「いいから、目閉じて」





なんだろう…?

私は素直に自室のベッドで一人、目を閉じる。




「…うん。閉じた。」


「……手、握って」


「ん?手?両手で組むってこと?」


「違う。…俺の手」


「!」




唯くんの声は少しうわずっていて、恥ずかしいのを押し殺して言ったんだと分かる。