ふと、スマホのロック画面の唯くんと目が合う。


唯くんがみね君のこと知ったら心配するかな?

やましいことはないし隠すつもりもないけど

かと言って男の子の友達ができたよ!なんて、わざわざ言うようなことでもないし。


うーん…



「おーい、どした?顔にシワ増えすぎてめっちゃ老けて見えるけど」


失礼すぎるみね君に、私の顔にはさらにシワが寄る。


「…大丈夫だね。うん。」

「ん?」


小顔で中性的な可愛らしい顔をしたみね君が、長いまつ毛のついた綺麗な一重で不思議そうに私を見つめる。



…うんうん。




「まっ……ったくときめかないなぁ。」

「…ディスってる?ディスってるね?」



さすがの唯くんも、もしみね君のことを知っても嫉妬すらしない気がする。うん。

安心、安心。