唯くん、大丈夫?

キーンコーンカーンコーン…



「えー、では今日はここまで。次回までにさっき言った宿題と、予習復習忘れずにやってきてください。お疲れ様でしたー」



塾の先生が言って、黒板をサッサッと綺麗さっぱり真っ黒に消した。




「…」




私はノートにシャーペンを突き立てたまま、口を開けてその様子を見守る。





…お、

終わってしまった

授業が、終わってしまった





おバカな私にもすごくわかりやすい授業だった。

これなら私もレベルアップできそう、そう思える授業だった。





…でも





私はノートに視線を落とす。




汚ったない走り書きの文字がごにょごにょっと書いてある。


…読めない。




はやい。

はやすぎるよ先生。

全然板書が間に合わない…!

やばい、これじゃ復習どころか宿題もできない。

どうする?どうする?

1日目にしてはやくも出遅れてしまった。

私の心拍数が爆上がりして、自分の不甲斐なさに涙が滲む。






「…だいじょぶ?」