「…やっぱ離すのやめた」





そう言うなり顔を傾けて、

柔らかい唇を私の唇に押しつけて、ちう、と吸った。





「…ッ。唯くん、こんなとこで…!」



「誰も見てないじゃん」



「や、見てるよ、神様が…!」



「じゃあ見せよう」



「え!?」




唯くんは私を木の方に追いやって、少し余裕のない目で私を見た。




「優花は俺のもんだってこと、知っといてもらおう」



そう言って私の顔を上に向けさせてもう一度唇にキスすると


今度は唇の横、頬、額といろんなところにキスしていく。


「ぅ…ゆ…いく…」


耳にキスされると「ふ…っ」と声が漏れてしまって、

「神様に叱られんじゃねーの」と鼻で笑われる。


「だ、だって唯くんが…ッ」