唯くん、大丈夫?

「それ、もしかして九条くんとペア?」


私は待ってましたとばかりににやけ顔を作って、左手首に巻きつくピンクベージュのレザーブレスレットを掲げる。

委員長はゲ。と顔をしかめた。


「気になる?気になるよね?んもー、しょうがないなぁいいんちょは」

「いや、気になんない。全然気になんない。大丈夫」

「あのね、唯くんがホワイトデーにね」

「へー!なるほどー!」

「待って終わらせないでここからだから」

「大丈夫、もうわかったから」

「やだやだ話させてくださいお願いします委員長様」

「あーはいはい…ホワイトデーに、ペアのブレスレットもらったんだ?」

「うん!」

「それで名前のアルファベットの刻印なんか入れちゃって?」

「うん!」

「九条君が選んでサプライズしてくれたことが嬉しかったんだ?」

「うん!」

「そっかー!よかったねー!」

「うんー!」


…あれ?うん!しか言ってないな?