唯くん、大丈夫?

ユリアちゃんはまたビクリとしてから小さく「…はい」と返事した。


そんなユリアちゃんに美琴がサラッと聞く。





「唯のこと、別に好きじゃないよね?」





「え?」


ビックリして咄嗟にユリアちゃんを見ると、ハッと目を見開いている。そして、


「………はい。」

小さな声でそう言うと、泣きそうな顔で俯いた。



「え…えぇ!?」


私は立ち上がって後ずさった拍子に躓いて床に転げ落ちた。



え?え?どういうこと?


俯いたまま口をギュッと結んで押し黙るユリアちゃん。

私は美琴に手を貸してもらってなんとか立ち上がり、必死で頭を整理しようと試みる。



「え…?え?でも、唯くんにキスしたり、抱きついたりして…え?あからさまにアピールしてたよね?…嘘ついてたってこと?え?なんで??」


「好きだからアピールしてたっていうより…とにかく手に入れようとしてアピールしてたように見えたよ。私には。」


「…」

ユリアちゃんは黙っている。


「手に入れようと…?」


分からない。どんどん分からなくなっていく。