「そうかぁ…良かった…。この本にはってことは人体に悪影響及ぼし兼ねない魔法薬の本も何処かにあるの?」

「どうかな~?海外の何処かの地下室に鍵付きの宝箱に保管されてる…かも?」

「その鍵はどこにあるの?」

「えっ?えっと……偉大な魔女のお墓!そこに骨と一緒に入ってたような気がする」

「本当に…?実際それ見た事ある?」

「わ、私の叔母さんは見たって言ってたし!そういう感じの方がそれっぽいでしょ!」



今、即席で考えたんだろうか?
ミステリアスな感じを出そうとしてくれたのに失敗してて可愛いな…



そう考えるとふふっと笑ってしまった。


「ちょっと!バカにしてる!?本当にそういうのあるんだからね!」

「確かにある気がする、他の事も聞いてみたいな」

「この話は驚くと思うわ…」



嘘なのか本当にあるのか曖昧な話もあったりして楓ちゃんと話してるとすごく楽しかった。



一見美人で冷たい魔女の印象の楓ちゃんだけど、話すとそんな事なくてすごく長く生きてるはずなのに嘘吐くのが下手でそのギャップにもあっという間に惹かれていた。