龍臣先輩は今日も意地悪



たしかに、先輩は綺麗な顔をしていた。



初めて顔を見た時にも思ったけど、やっぱりこのひとはイケメンと言うやつなんだろう。




たぶん、テレビや雑誌に映っていても浮かない。


それどころか下手したら芸能人すら超えるほどのビジュアル。




今まで学校で見たこと無かったことが不思議なくらい。




さっきの “ 俺の事知らないの? ” という言葉にもちょっと納得がいった。


こんなイケメンいたらそりゃあ話題にもなるし有名にもなるだろうな。





女子顔負けの小さな顔、きちんとセットされた髪に大きなパッチリとした目。

影を落とすほど長いまつげに通った鼻筋、小さく薄い血色がいい唇。



完璧、とはこのことだろうか。





「先輩って、モデルかなにかされてますか」


「スカウトならされるけど、生憎興味が無いもんでね」





なんてもったいない。


私がこの人のビジュアルを持っていたら間違いなく顔で稼いでるだろうに。


ちょっと代わってくれないかな、なんて。