「そっか、ごめんね変な事聞いて。」


「ううん…」




さっきほどいた赤いハチマキの名前が書いてあるとことを指でなぞった。


夏木 龍臣…




「…安堂は?どう?有明さん的に」


「え?」




「んー、なんつーか。難しいけど!いいやつだよ、あいつ。俺が保証する」



俺の保証なんかいらねえか、なんて笑う佐藤くん。


…何の話でしょう。




「お待たせ有明、いこ」



「おいおいおいおい翔琉!見えてるくせに無視するのやめて!?いくら親友の俺でも泣くよ!?」





気づけば安堂くんが戻ってきて、そのあとふらっと麻里奈も戻ってきたので私たちは打ち上げ会場へと向かった。