「……マヌケ?」
「全国マヌケ選手権一位にゃ、おめでとーさん秋音くん」
「俺的には全国アホ選手権かと思った」
「治ったならコーン拾いんしゃい」
久しぶりにごもっともな事を言われ、大人しく散らかったコーンを一つずつ重ねていく。
「その様子じゃまだなーんにも起きてないみたいにゃな」
「……うっせぇ」
「はあ、あんなに頑張って食い尽くしたパフェも、オリくんの努力も今頃泣いとるよ」
「お前はついてきただけだろ!!」
「半分は食べたし、一緒に来てくれって泣いてすがったのは秋音くんでしたよねー」
「泣いてねえー!!」
でも確かにそこは感謝してる。
いつも放課後はどこかに行く用事があって忙しそうだったけど。
今みたいにくすっと笑いながら着いてきてくれた。
……けど、それとこれとは別。
ちょっと真面目な声になったと思ったもすぐにまた人のことからかってきて……。
一体何を考えてんだ、お前。
「マジでオリの考えてること、全然わかんねえ」
「んー?」
あ。
オリの口角が上がる。
「知りたい?」
「……」
少し長い、黒髪の間から見える色素薄めの瞳が俺をとらえる。
たまに見るオリのこういう表情が、実は少し苦手だ。
なんといったらいいか、いつもよりも「ガチ」な雰囲気で、触れるのが少し危険な、そんな感じ。
「これ以上近づくなよ」って言われてるみたいだ。



