無理、俺にして

「な、オリ」

「秋音、伏せろ!!」

「うわっ!?」


急にオリの華奢な体が俺に抱きついてきて体重がもろにかかり、思わず膝をつく。


「時限爆弾だ!! もうすぐ爆発する!!」


見れば、だいぶ整理されたスペースの中からお目当てのコーンが姿を現していた。
赤と、青のコーン。


「な、なんだって……っ!!」

「こうなったらここで切るしかない!! 選べ秋音!! 赤か、青か!?」

「……っそんなの、赤一択だろ!!」


俺はオリに抱きつかれたまま立ち上がり、赤いコーンを手にとる。


「こうして二人の命は救われたなり!!」

「オリ、そろそろ降りてくんないと」

「んー?」

「……襲うよ?」

「きゅうんっ!!」

「きゅうんすなー! ちゃんと運べ?」


オリは大人しく俺から腕を外し、すとんと足を地に着けた。


「だいたい何で放課後にこんなことせにゃならんのじゃ」

「俺らが体育委員で、もうすぐ体育祭があるからだね」