無理、俺にして


昨日と違って、今日は向き合うように密着した状態で。
抱きしめられてるみたいに、手で口を塞がれる。

こんなのだめだ、頭がくらくらする。
恥ずかしいのに嬉しいなんて、私やっぱり……


「変態」

「!?」

「さっきの教室ではあんなにびくびくしてたくせに、バレちゃいけないような空間に興奮してんなよ変態」


そっそんなに全部口に出して言うことないでしょ!?
ほんっとに折原くんて底なしの意地悪だ!!

私のノートに書いてあることに付き合ってくれてるから、そこは優しいのかも知れないけど……。
けどそれだって、面白そうだからって理由だから優しさとは違うのかも。


ちくん。


「……?」


あれ。


「どした?」


私の様子に気付いたのか、そっと手を離した折原くんが顔をのぞきこんでくる。


「私、今、ショック受けてた」

「え」


私の言葉を聞いた折原くんは、いつもより少しだけ目を大きく開いている。

突然の言葉でびっくりしてるのかな。