無理、俺にして


「はい、折原くんのワイシャツ!! ちゃんと洗ってきました」

「くふ、マジだった」

「当たり前でしょっ!」


少し頬を膨らませても。ちょっと睨んでみても。
折原くんは全部面白がるように余裕そうに笑うだけで、それがなんだか悔しくなった。


「ほんで?」

「え?」

「『あんなに』の続きは?」

「えっ……」


きた。もうわかる。
また意地悪を仕掛けて面白がってる。


「んー?」


だ、だめだ。
昨日の電話の時はあんなに普通に話せてたのに、いざこうして顔を覗きこまれると……っ。


「なんかちょっと、いい感じだったのにって思っただけだよ!!」

「ばか」

「っ!?」


一瞬で折原くんとの距離が近くなったと思ったら。
またもや手で口を塞がれていた。


「あんま大声出すなって、アンタ俺の寝床つぶす気か?」

「……っ」