無理、俺にして


「オリくんお手製の魔法の鍵」


それは、おかしな形に曲げられた針金だった。
他にも大きいの、小さいの、長いのや短いのとそれぞれ形が違ういくつかの針金。

それを自慢げに見せてくる。
……小さな子供みたいだ。


「もしかして、これで?」

「そ。他にもコレで開く扉があるのよ、教えんケド」

「もしかしてそれを使っていろんなところに行ってるの?」

「ほーう、なんでそう思う?」


近くの椅子に座りながら、面白がるようにニッと笑った。


「あっくんが言ってたから」

「くふ。あ、そうそう、ほい」

「?」


私の質問なんてそっちのけで、折原くんは紺色の包みを私に渡してきた。


「弁当箱、ちゃんと洗ってきたにゃ」

「わざわざごめんね、ありがとう」

「んや、ごちそーサマでした」


綺麗に洗ってくれてる。
こういうのは意外とちゃんとしてるんだなあ。

あ、私も返さなくちゃっ!!