無理、俺にして

***

「あんなに、あんなに……っ!!」


なんかすっごいいい感じでお話しできたのに!!


「よしよしお疲れさん」


――ガチャ


「っ!?」


今、ドアの鍵を閉める音がしたような……?
漂う危なげな雰囲気に、息が止まる。


「あー、そう身構えんでよろし」

「え」

「ここいつも鍵かかっとるからな、開いてると不審に思われるってだけ」

「……あ、そ、うなんだ」


たしかにここの教室はもう使われていなくて、いつも鍵がかかっていると言われてる。

だから正直、一人でここに来るのが不安だった。


「鍵かかってるんじゃないかって思ってたけど、今日は開いてたんだよね、不思議」

「そら、俺が朝開けといたからな」

「え、鍵持ってるの!?」

「まさか、ここの鍵はもう誰も知らんと先生が言ってた」


じゃあどうやって……!?

ニッと笑う折原くん。
ポケットから何かを取り出して、私に見せてくれた。