無理、俺にして


私は折原くんと一緒に横になっていた。

しかもちゃっかり腕枕なんかされている。


「『屋上でお昼寝』、だっけ?」

「なんでそれを!?」

「くふ、久しぶりに寝る前の読書にハマってまして」


やっぱりしっかりノート熟読されてるっ!!

てか読書って言い方がまたムカつく……!!


「おっとそのままでいることじゃ」


私が体を起こそうとしたのに気付いた折原くんは、さっきより少し低い声でそう言った。


「あのノートのこと、詳しく聞きたいなり」

「え、なにそれ公開処刑すぎる」

「アンタの見た目なら彼氏作ることくらい簡単だろうに、なしてノートにあんな妄想を詰め込んだのか気になるなり」


ノートを見られただけで、

彼氏がいないこと

というか恋愛経験がゼロなこと

全部全部この男に見透かされているのがはっきりとわかってしまって。


恥ずかしすぎてまた顔から火が出そうになる。

というかこの体勢も恥ずかしい。

腕枕って、こんな感じなんだ……なんて考えちゃってる自分も相当アホだ。