無理、俺にして

さっきまで女子にモテそうなのはお互い相手の方だって、言ってたのに。

わた、私にふさわしいって。

ふみちゃんも、どうしてそんな質問なんか……っ。


「マジで! まだ間に合うからさ、俺の彼女になってよゆめちゃん!!」

「は、無理」


ぐっと、肩を引き寄せられて
ちゅっと額にキスをされる。


「俺にして、ゆめ」

「……っ」


そんな、ことしなくたって。

選択肢なんか、最初から私にはないの、知ってるくせに。

わざと選ばせるような言い方……っ。


――バアンッ!!


「きゃあっ?!」


突然大きな音が響いて、一斉に音がした方を見る。

そこには、体を丸めて頭を持ち上げたまま仰向けになっている……藤沢くんの姿が。

少ししてむくりと起き上がった藤沢くんに、ふみちゃんが心配そうに駆け寄る。


「ふ、藤沢くん、だいじょう」


――バアンッ!!