「び、っくりした。どうしたのゆめちゃ……って、オリ!」

「おー秋音、聞いておくれ、おもろいことがあったのにゃ」

「ちょ、折原くん!!」


ノートの内容を言われると思い、彼の方をキッと睨む。

そんなの無視して折原くんはあっくんの元へ向かって行った。


まずい、本当にまずい。

あっくんにまでこんなのがバレてしまったら、私、恥ずかしすぎて生きていけない。


「オリ?」

「まあ聞きなされ」


終わった。今日が私の命日だったんだ。

傍にあった机に手をつき、ガクンと下を向いた。


「実は窓からこっちに侵入しようとしたんだが、鍵がかかっててな」

「ぶっ」


何がおかしいのか。

そこは危ないだろって言うとこだよあっくん。


「落ちそうになって死を覚悟したとき、この美人が俺を光の速さで助けてくれたのじゃ」

「えっゆめちゃんスゴッ!!」

「おもしろかろう」

「てかオリがやばい」

「……」


折原くん、てっきり私の秘密をあっくんにぶちまけちゃうのかと思ってたけど……

そのまま自分のクラスからどのようにしてこちらのクラスに侵入してきたのかを事細かにあっくんに話し、それを聞いたあっくんは(なにがそんなにおかしいのか)お腹を抱えて笑っていた。