無理、俺にして


「ふふ、やっぱり男子の中でも目立つね、あの二人っ!」


私の視線の先に気付いたふみちゃんは、クスッと笑う。
普段から目立つ存在の二人は、体育祭でもよりいっそうにその存在感の強さを思い知らされる。

どこにいてもすぐに見つけられちゃう。


それに、本当に仲良しで。

……たまにクラスの女子が「実はあの二人付き合ってるんじゃ……?」とか言っていたのを聞いちゃったくらい、仲良し。


「二年のみなさんスタート地点に順番に並んでスタンバイしといてください」

「あ、ゆめちゃん、行こ?」

「うん!!」


それぞれの位置に立って、自分の順番を待つ。

借り物競走はどんどん進められていき、そしてあっという間に自分の番が来てしまった。

ふみちゃんは先にスタートして、二位という好成績。
私も、がんばらなきゃ。


「さて、二年女子の借り物競走いよいよラストとなりました!!」

「位置について、よーい……」


――パンッ!!


直線上に置いてある机に向かって必死に走る。
そこに置いてある箱に手を突っ込んで一枚紙を抜き取り、どんなお題が出るのかとドキドキしながら、折りたたまれているそれをそっと開いた。


「……」