無理、俺にして

***

「大縄飛び、最終結果が出ました!!」

「一位赤組、二位黄組、三位白組、最下位青組です!! 赤組、現在ぶっちぎりのトップーだ!!」

「続く競技は――……!!」


「うわぁあんっ、ゆめちゃああん!!」


アナウンスを聞くやいなや、私に抱きついてくるふみちゃん。
自分が縄にひっかかってしまったのを気にしているんだろう。


「で、でも練習で飛べた最高記録超えたし、頑張ったよ私たち!!」

「うっ、ぐすっ……個人競技でなんとか取り返さなくちゃ……」

「その意気だよっ!!」


体育祭当日。

天気にも恵まれ、みんなのテンションも上がって大盛り上がり。

各組それぞれのカラーに合わせた服装や仮装をしている人までいて、見ているだけでも楽しい。
去年の私は目立たないようにひっそりと、ただ時間が過ぎるのを待っていただけだったけど、今年は違う。


「あ、ゆめちゃん。朝言い忘れたんだけどね」

「なあに?」

「そのヘアピン似合ってるよ~!」