無理、俺にして


まって。

ちょっとまって。

情報量が多すぎる。


うちの高校は学年が上がるごとに教室の階も上がる。

私たちは2年。つまりここは2階。


そして窓を開けたらベランダが……なんてことはないし、え、でも人が!!


しかもこの人……って、


「それどころじゃない!!」


私はすぐに窓の鍵を開け、急いでそのまま窓をスライドさせた。


「あ」

「お」


急に窓が開いたせいで、体勢を崩したその人は。

そのまま私に向かって降ってきた。


なんとまあ、その光景はスローモーションで。


黒髪だと思ってたら襟足に青のインナーカラーが入ってることとか

遠目で見ても整ってると思っていた顔も、こんなに近くで見たら整いすぎててなんで芸能界入らなかったんだろうとか

そもそもこのまま後ろに倒れたら机やら床やらに頭強打しかねないなとか。


……かっこいいなあ、とか。