無理、俺にして

「私、青組だよっ!!」


それに、個人的に青は好きな色だったり、する。

最弱と言われている色でも、私にとっては最高の色。


「……くふ」


笑みをこぼした折原くんは、私の頭に巻かれたハチマキの端をそっと手にとる。


「おそろいじゃん、俺と」

「っ!!?」


反対の手で自分の青に染められた襟足を指差して、意地悪くそう言った。

ずるい。
……ずるいっ。


「こら!? 分かれる組は勝手に先生達に決められる法則知ってる!? つまりゆめちゃんは自分で望んで青組になった訳じゃねえから!! な!!」

「った……暴力はんたーい」


ハチマキに触れている折原くんの手を音速でスパァンッと振り払うあっくん。


「精神的暴力も反対!!」

「ならあっくんも仕返してみたらいいさー」

「あっくんて言うな???」


二人のそんな会話なんて、もう私の耳には届いてない。

……助かった。

あっくんがああやって割って入ってくれなかったら、折原くんに抱きついてしまうところだった。