無理、俺にして


――コンコンッ

「ん?」


今、何か軽く叩く音が聞こえた気が……?

でも、誰も教室に入ってくるような気配はない。

確かにノックするような音が聞こえたんだけどなあ。


ノートに視線を落とそうとしたとき。


――コンコンコンコン!!

「!?」


やっぱり何か音がする!!

間違いなくノックする音だ、しかも今度は4回!!


どれだけ周りを見ても、人の気配なんてなくて。

おかしいと思ってそっと窓を見ると。


「……ん?」


見たことあるのあるジャージ姿の男の子が、窓にひっついていた。


「……」


その男の子は、私の方を見て窓の鍵を指差して口をぱくぱくさせている。