「やっぱりついて行って正解だったな」 「……うう、すみません」 1冊のファイルを両手に抱える私の後ろで、相馬先輩がどや顔を見せる。 資料を取ろうとして回りのファイルを全部ぶちまけるんて……。 はぁ、私は何をやってるのか。 先輩の言う通り、まだ1人じゃ資料運びさえまともに出来ないのか自信が無くなる。 「戻ったらさっさと仕事しろよ」 「は、はい」 なんだろう、こういう時の先輩は不思議な位にイキイキしてる。