私、夢を叶えますっ!


「あれ、貢ぎサン(ミツギサン)って呼ばれてて、私たちファンの間でちょっとばかり有名な人。」

そう私にだけ聞こえるように、声をひそめて教えてくれた愛ちゃん。


(ミツギさんかぁ。そのまんまじゃんっ!)


「だいたいは、小さなプレゼントと手紙とかを持って待ってる子が多いかな。

私はいっつも触れられるように、手ぶらだけどねっ。」


(・・・というか、服にコンサートに、それから海斗クンへのプレゼントやらで、結構お金使い粗いもんねっ、

愛ちゃんは・・・)

そう思ったけど、今日連れてきてくれた事に感謝して今回は黙っている事にした。