私、夢を叶えますっ!


(デマチ・・・?コマチ・・?コマネチ??)

コンサートさえ、初めてだった私は、出待ちが何だか分からなくて、

考えれば考えるほど変なイメージしか沸かなかった。


頭を傾げる私を見て、

「出待ちっ、ここでコンサートを終えたZENを待ち伏せるのょ。」

「えっ、ZENに会えるの?」


ZENと聞き、一気にテンション上がる私。


「運が良ければねっ。だから、プレゼントとか渡そうと、早めにここで待ってる子も多いんだよ。

ほらっ、あの子とかいっつも来てるし。」

そう言って愛ちゃんが、指差した子を見ると、


大きな有名ブランドのロゴが入った紙袋を抱えている子がいた。