「それじゃぁ・・・私がここにつれて来られた理由って一体・・・???」
と少し落ち着きを取り戻し、一生懸命頭を働かせ聞いてみた。
「あっ、それね。
私の名前は咲ってことは知ってるよね。
それで、私の仕事はイーグルスプロの専属スカウトなの。
で、唯ちゃんっあなたをここの事務所からデビューさせたいのっ!」
(はっ?デビュー・・・私が・・・?)
「あのぉデビューって芸能人ってことですょね?」
と急な展開におどおどしながらも聞いてみると、
圭が口を開いた。
「咲はこう見えてすっげぇやり手のスカウトなんだよ。
一時期は俺らのマネージャーもやってたんだ。」
「へぇ、咲サンがマネージャーだったんだぁ。」
(そう言われてみれば初めて会ったときも
ZENに会わせてくれたのも咲サンだったなぁ。)
そう思っていると、圭が私のすぐ側に来て
耳元で
「でもね、咲は仕事モード入ったらかなり怖いから覚悟しといたほうがいいよ。」
って囁くから、再び私の顔は真っ赤になり思考回路停止したのでした。

