私、夢を叶えますっ!


部屋の中に足を踏み入れ、恐々顔を上げると、

目の前には・・・


「えっ・・・天使さん・・・??

ど・・し・・て・・???」


そこには、いつかの天使サン。改め咲サンが立っていた。


「ゆ・・・ぃ・・ちゃん?

えっ、会わせたい人って唯ちゃんっ?」

咲サンは誘拐犯に向かって、言った。

(あっ、誘拐犯じゃなかった・・・んだ・・)

「あぁ、」


いまだ正体が分からないその人は言った。


「唯ちゃんっ!ずっと探してたのよっ!あなたのことをっ!

会えて嬉しいっ!」


そう言って咲サンは私の手を取った。


頭の中が???状態の私。


でも、1つだけ分かったことがある。