私、夢を叶えますっ!


「あっ、あのう・・・私さっきの事なんですけど、

やっぱり・・・」

(辞めます)

そう言おうとして、再び

「着いたよ。

さっ、行こうっ!」

その人に遮られてしまった。


その人は、私のスーツケースをひっぱってさっさと電車から降りてしまった。


慌てて私も鞄を持って、電車から飛び降りた。


ドンドン先へ歩いていくその人を見失わないように追いかける私。


はっきりとは、スーツケースを見失わないように・・・


(あそこには、私の全てが入っている・・・

盗まれるわけにはいかないのよっ!!!)


とにかく早足でその人に付いていく。