私、夢を叶えますっ!


(あっそうだ、私この人に着いていくんだっ・・・)

ちょっと落ち着いて考えると、やっぱり不安が出てきた。


「あのっ、私・・・やっぱり・・・」

(辞めます)

そう言おうとしたら、その人が

「すみません、荷物を取るので少し席を立ってくれますか?」

そういわれたので、

「あっ、ハイ・・・」

言われるまま席を立った私。


その人は、奥の席から私のスーツケースをいとも簡単に持ち上げて通路に出した。