「唯っ、唯は好きな人とか、男の人の前で泣いちゃダメだよっ!」

と愛ちゃん。

(いきなり何っ?)


「はっ、どうじでぇ?(どうして?)」

「だって、唯の泣き方・・・

可愛くない・・・・・」


(はぁ~~~~~~っ

こんな感動のシーンでそれはないでしょうよっ、愛殿っ!!)


でも、


「そんなにヤバイっ?」

一気に涙は止まって冷静な私。

「うん。ヤバイ。」

と申し訳に言う、愛ちゃん。


(よしっ、私、椎名唯は、東京に出て頑張ります。


ついでに、泣かないようにも頑張りますっ!)

新たな決意とともに・・・(?)改札をくぐった私。


「唯っ、また遊びに行くからねっ!!」

手を振って見送ってくれる愛ちゃん。


「ぅんっ!愛ちゃん。

ダイスキッ!」


そう言って笑顔で手を振り返した私。


本当の私の旅の始まりです。